経常赤字の拡大などの問題が浮上

ラオスは東南アジアにある共和国です。モーラムと呼ばれる伝統音楽が有名で、竹製の管楽器を中心に、シンバルやピンなどを使用します。

男女の恋愛の歌が多く、歌手たちは歌を付けて掛け合いする場合もあります。伝統舞踊は、客人を歓迎してもてなすものや、神にささげるものなどがあり、独特のリズムで優雅に踊るのが特徴です。

民族衣装はシンと呼ばれるスカートが有名で、ラオスで最も多い民族衣装で、普段着として着る人も多く、学生や公務員などの制服としてシンを着用する所もあります。

化学繊維にプリント柄したものもあれば、シルクのような高級品もあるシンは、好みや生活シーンにより使い分けています。

民族の間では、伝統がある柄や色などが受け継がれていて、パッチワークや刺繍も美しく、衣装を集めるコレクターも存在します。

黄金色の繭を材料にしたラオ・シルクも有名で、日本向けに着物の生地を生産する場合もあります。

ラオスの多くの国民は自給自足で農業を行っており、アジアで貧しい国として知られていますが、近年の経済成長がめざましく、経済成長率は中国に匹敵するほど高くなっています。

経済成長の主な要因は、外国人の観光客の増加により、飲食、ホテル、運輸などのサービス部門が拡大したことや、水力発電や鉱山開発などの資源関連部門の拡大などがあります。

ラオスは2020年までにLDCから脱却する目標があり、高い経済成長を目指し、経済運営をしてきました。しかし、その反面、外貨準備減少や経常赤字の拡大などの問題が浮上しています。

タイに大きく依存しているラオスは、輸出の3割がタイ向けであり、銅地金と電力が主な輸出品目で、日用品の大半をタイから輸入しています。

また、ドルやバーツも流通しており、企業のバランスシートや銀行などもドルやバーツ建ての負債が多くなっているので、外貨の流動性が不足した場合は、金融システムが機能不全する可能性もあります。

ラオスは日本からの支援によって、タイやベトナムを結ぶ橋や道路が完成し、工業団地の整備も物流事情の改善を受けて進んでいます。

タイでは、大洪水発生や反政府暴動などのマイナス要因が影響で投資環境が悪化しています。その影響でタイ進出の日系企業は、リスクを回避するために、タイより人件費が安いラオスに、タイの生産工程の一部を移管する動きがみられるようになりました。

ラオスは近年の経済成長がめざましく、歴史と伝統があり、人件費も安いので世界から注目されている共和国です。